どうしようもなく辛い時に聴きたい。心が安らぐおすすめ邦楽ロック曲5選

コラム
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どうしようもなく辛い夜。社会で逞しく生きる者ならば、きっと誰もが経験するはずだ。

そんな時心に寄り添い、安らげてくれるものは音楽だと思う。

本記事では、筆者の独断と偏見でチョイスした、心が安らぐおすすめ邦楽ロック曲を5つ紹介したい。

辛い時に聴きたい邦ロック曲5選

ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」

ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」

イントロから早々、心地よく流れるギターリフが心に安らぎを与えてくれる転がる岩、君に朝が降る」は、アジカン4枚目のフルアルバム「ワールド ワールド ワールド」の収録曲。

出来れば世界を僕は塗り変えたい》という歌い出しのフレーズから、”何者かになりたいのに、実際は何者にもなれない自分の声にならない声”が滲み出ているように感じる。

理想に掲げていたような姿には成れずとも、正解を必死に探し、もがく自分。

理想と現実の狭間で絡まり、あてもなく転がり続ける心。

理想とは程遠い日々の生活の中で、それでもまだ可能性を探すような、ちっぽけな朝でも最大限の幸せを感じ取ろうとするような、叙情的な歌詞に胸が打たれる。

本当に辛い時に聞くと、「自分ともう一度向き合い、心で対話してみよう」と思える一曲ではないだろうか。

ELLEGARDEN「虹」

ELLEGARDENの"虹"をApple Musicで
曲・2005年・時間:3:26

終始穏やかで耳馴染みの良いメロディーに、サビの《僕らはまた今日を記憶に変えていける》という歌詞の繰り返しが印象的な「」は、聞くだけで前向きな気持ちになれる曲。

ELLEGARDENが2005年にリリースした4thアルバム『RIOT ON THE GRILL』に収録されている。

今日どれだけ辛い思いをしようと、明日が必ずしも辛いとは限らないし、どんな明日が待っているかは簡単に予測できない。

明日を迎えれば、明日の出来事をすべて”記憶”に変えていける。

自分のペースで一日一日生きていくことで更新される今日の”記憶”は、大きな財産となり、いつかきっと虹を見上げながら歩ける日が来る

頑張らずとも、積み重ねる日々そのものが自分自身の救いとなることを教えてくれる、第二の心の在処となるような一曲だ。

SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」

SPYAIR「BEAUTIFUL DAYS」

SPYAIRのボーカルIKEがパワフルに歌い上げる前向きな歌詞が心に刺さるBEAUTIFUL DAYS」は、どんなに辛い時でも心の側で優しく寄り添ってくれるような曲。

松田翔太主演の2011年放送ドラマ『ドン★キホーテ』の主題歌用に書き下ろされた曲で、歌詞の内容がドラマのストーリーと非常にマッチしている。

本当に辛い時にサビの《誰かが君を笑っても 俺は笑ったりしないよ》という歌詞を聴くと、思わず涙が溢れてしまうのではないだろうか。

筆者自身、受験期で成績が伸び悩み、自信を失っていたときによく聞いていた記憶。いま思うと懐かしい。

自分に自信を失い、抱え込みすぎて心の拠り所がわからなくなってしまったアナタにぜひ聴いてほしい一曲だ。

ハンブレッダーズ「CRYING BABY」

ハンブレッダーズ「CRYING BABY」

本来は恋愛ソングでありながら、歌詞中の<ベイビー>を自分自身に置き換えるだけで、不思議と安らぎソングへ変貌を遂げるCRYING BABY」は、インディーズ時代のハンブレッダーズによる2ndアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』に収録されている曲。

サビの《君が涙を流さなきゃダメなんてクソ食らえだ》という気持ちの良いフレーズが印象的で、このフレーズを聴くだけで心が満たされてしまう。

ベイビー ベイビー、平気 平気など、ハンブレらしい軽快な韻踏みが歌詞に見られるのも魅力の一つ。

本当に辛い時に聞くときっと気分が楽になり、明るい気持ちを取り戻して笑えるようになるだろう。

秋山黄色「夢の礫」

秋山黄色「夢の礫」

2020年12月に配信リリースされた秋山黄色の楽曲「夢の礫」は、絵本を題材とした映画『えんとつ町のプペル』の挿入歌となった曲。

緩やかなピアノの伴奏が印象的なイントロからは、どんな辛い時でも心を落ち着かせてくれるような、特別な力を感じる。

どこか儚くも力強いサビの歌唱が、辛い時にそっと背中を押してくれるようで、思わず聴き入ってしまう。

《なんでうまくいかないんだろう》とリフレインするパートは、辛い状況にある心に強い共感をもたらすのではないだろうか。

一度気が済むまで涙を流して、欠いていた冷静さを取り戻したい時にぴったりな一曲。

最後に

音楽は、本当に辛い時こそ真価を発揮するものだと思う。

辛い状況から救い出してくれる音楽こそが、筆者にとっては音楽だった。

電車に乗っている時や、仕事帰りに一人で家に向かって歩いている時。

音楽は日常におけるどの場面でも気軽に楽しめるものであるからこそ、常々変化していく自身の感情に合わせて、さまざまな曲を聞くことができる。

失恋して心に穴が空いたなら、歌詞に共感できる失恋ソングを聴けばいい。

仕事が嫌になって、今がどうしようもなく辛いなら、心が安らぐ曲を聴けばいい。

今後の生活において辛さを感じた時は、今回ご紹介した5曲を迷わず聴いてみてはいかがだろうか。

邦楽ロックの力で、少しでも辛い心が安らぐことを祈っている。

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