【ライブレポート】ハンブレッダーズワンマン『 トーキョーイズマイン』@ Zepp Tokyo

ライブレポート

心地よいグッドメロディに乗せ、自分たちの青春を歌う”ネバーエンディング思春期”バンド・ハンブレッダーズ。自身初となるZepp Tokyoでのワンマンライブ『トーキョーイズマイン』を大成功に納めた彼らは、次なるステージへと確実に歩みを進めた。

今回は、そんなハンブレの記念すべきワンマンライブのレポートをお届けする。

ライブ前半戦

迎えた開演時間の18時半。会場全体の照明が暗転すると、いつものBGMとともにムツムロ、でらし、木島、今回のサポートギター・うき(ライトフライト)の4名がステージへ登場。

4人が息を合わせ披露した1曲目は『DAY DREAM BEATS』。音楽への愛を歌ったこの曲は、グッドメロディとともに自由自在に奏でられた。続いてポップでダンサブルなイントロから『見開きページ』が披露され、体が温まったタイミングで地元・大阪への思いを馳せる『都会に憧れて』を披露。会場の雰囲気は一変、ノスタルジックな空気感に包まれると、続いてドラムのビートが心地よい『ユアペース』に繋ぐ。

このタイミングで1回目のMCパートに突入し、MC明けに不意打ちの新曲『STILL DREAMING』が披露され、閃光の如く歪むギターフレーズに酔いしれる。「君が泣かなきゃいけない世界なんてクソ喰らえだ」という言葉とともに『CRYING BABY』が奏でられ、休む暇もなく『COLORS』の疾走感全開のグッドメロディに心を鷲掴みされたところに、カップリング曲『フェイバリットソング』をドロップ。ここでは、でらしがドラムセットの上に寝そべっていた様子が印象深い。

一呼吸置いて演奏されたのは、新曲の『BGMになるなよ』。音楽を愛する彼らが「音楽をただのBGMとして終わらせてたまるか」と、高らかに主張するパワフルなアンセムに胸が打たれると、ムツムロの「来年の夏の計画をしています」という一言をきっかけに『SUMMER PLANNING』が奏でられ、夏の刹那性を改めて実感。一時の静寂を迎え放たれたのは、ピュアさに振り切ったラブソング『ファイナルボーイフレンド(2021)』。ムツムロの弾き語りに思わず息を呑み、瞬きを忘れてしまう。「このひとときがずっと続けばいいのに」なんて思っていると、多幸感に満ち満ちた新曲『プロポーズ』を披露。「(この流れは反則じゃないか…)」と内心呟く。それほどまでにこの2曲のリレーは、耳に安らぎと幸福を与えた。

ライブ後半戦

続いてヒップホップをリスペクトした『常識の範疇』に繋ぐと、彩り豊かなライティングと相まって、会場はダンスフロアに一変。ラップ調に振り切った歌唱アレンジがリスナーを楽しませた。『口笛を吹くように』で再び安らかなムードに包まれると、その後は『ユースレスマシン』、『スクールマジシャンガール』、『弱者の為の騒音を』と、ハンブレッダーズの代表曲たちを出し惜しみなくリリースしていく。

本編ラストに、グルーヴィーなギターリフを従えて最新シングル曲『ワールドイズマイン』が堂々と披露されると、Zepp Tokyo全体のボルテージは最高潮に。「この世界はきっと僕らのものなのさ」とバンドの存在をフルアピールし終えると、戦いを終えた4人は多幸感に包まれた会場を一旦後にする。

アンコールを合図に再びステージに現れた彼らが披露したのは、ライブハウスへのリスペクトをしたためた『ライブハウスで会おうぜ』。最後は彼らを象徴するキラーチューン『銀河高速』で観客を湧かせ、これぞハンブレッダーズ、といった形でライブを締め括った。

まとめ

そんな彼らは、11月に待望の2nd Full Album『ギター』を発売する。CDリリースされた『COLORS』、『ワールドイズマイン』に加え、今回初披露した3曲を含む全14曲の大ボリュームとなっている。大舞台Zepp Tokyoをオーディエンスで埋め尽くし、約2時間ハンブレッダーズ色に染め切った今の彼らであれば、『ギター』を引っ提げて、銀河を飛び越えどこまでも行けそうだ。

セットリスト
M1. DAY DREAM BEAT
M2. 見開きページ
M3. 都会に憧れて
M4. ユアペース
M5. STILL DREAMING(新曲①)
M6. CRYING BABY
M7. COLORS
M8. フェイバリットソング
M9. BGMになるなよ(新曲②)
M10. SUMMER PLANNING
M11. ファイナルボーイフレンド
M12. プロポーズ(新曲③)
M13. 常識の範疇
M14. 口笛を吹くように
M15. ユースレスマシン
M16. スクールマジシャンガール
M17. 弱者の為の騒音を
M18. ワールドイズマイン
EN1. ライブハウスで会おうぜ
EN2. 銀河高速

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