PEDRO|新曲「夏」の配信リリースが開始。夏嫌いなアナタに刺さる歌詞に注目

コラム
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8月6日0時、BiSHのアユニ・Dによるソロプロジェクト”PEDRO”の新曲「夏」が配信リリースされた。

PEDROにとっておよそ5ヶ月ぶりとなる、待ちくたびれた頃にやってきた待望の新曲。

だがどうやらこの「夏」は、最近書き下ろされたものではなく、2年ほど前にすでに書いていたものらしい。今か今かとリリースのタイミングを伺っていたようだ。

実はこれまでPEDROが作り上げてきた楽曲の中に、夏という季節に結びつくイメージのものはあまりない。

唯一、歌詞がわかりやすく夏という季節にリンクする楽曲といえるのは、「NIGHT NIGHT」くらい。グワグワでクラクラなあの縦ノリ曲だ。

「NIGHT NIGHT」の夏曲としての完成度が高かっただけに、今回の「夏」にもかなり期待して配信の瞬間を待ち構えていた。

そんな状態で聴いてみた新曲「夏」は、しっかりと文句なしの”神曲”で安心した。

楽曲レビュー

今回の「夏」という楽曲は、PEDROの夏という季節に対する親和性を確実に手繰り寄せた。

忌み嫌うアユニ・Dがこれまでほとんど表現してこなかった、夏に対する好奇心や冒険心が全面に現れた曲に仕上がっている。

「NIGHT NIGHT」は頭がグワグワでクラクラになる素晴らしい夏曲であるが、今回リリースされた「夏」の”夏っぽさ”は、それを凌駕していように思える。

Aメロの序盤で早速「僕らと夏の奇妙な物語」という印象的なフレーズが登場し、楽曲に対する注目度をグッと高める。

某ホラー特番を思わせるタイトルにゾクゾクし、注目せずにはいられない。

この物語は、アユニ・Dの頭の中でどのような展開となって描かれているのか。アユニの脳内の住民でもないので答えはわからないが、あくまで予測をたてて最後まで聴いてみるのも面白い。

Aメロ中の「ギラギラ睨みつける日差しを 睨み返してどこまでも行こうか」

Bメロ中の「退屈な世界と見下していたけど ここには面白いものが沢山詰まっている」

この2つの歌詞からは
「ずっと嫌っていた夏の日差しに反発しながらも勇気を出して飛び出した世界は、思っていた世界とは違った。ステキで溢れている。もっと夏のキラキラに飛び込みたい。」
そんな夏への気持ちの変化が感じられる。

最後はアウトロなしで曲が終わりを迎え、「また夏まで生きようか」このフレーズが印象づけられる終わり方となっており、夏に対する畏怖が払拭されたかのような印象を受ける。

「また夏まで生きようか」よいうフレーズからは、夏が嫌いだったはずの主人公が夏がキラキラした季節だと確信した、ひと夏における成長を感じる。

MVが公式youtubeチャンネルにて公開

PEDRO「夏」

8月7日20時に、PEDRO公式YouTubeチャンネルにて「夏」のMVが公開された。

プールサイドではしゃぐアユニ・Dのあんな一面やこんな一面も!?

というのは冗談で、瑞々しい青空が溢れる映像が、灼熱の夏に飛び込む勇気をくれる。

PEDROらしい開放感に満ちたMVとなっているので、ぜひ見てみてほしい。

まとめ

夏という季節は暑くて大嫌い。それでも、今年の夏くらいはちょっと冒険してみたい。

そんなモヤモヤした気持ちに寄り添いつつ、夏との向き合い方を提案してくれるPEDROの新曲「夏」。

夏嫌いに捧ぐサマー・アンセムとして、PEDROを代表する夏曲となるだろう。

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