ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021の中止が発表された。
フェスを生き甲斐に生きている熱狂的なロックファン、初のフェス参戦に心躍らせていたライト層。
フェスにかける思いは様々で、悲しみに暮れている人も多いかもしれない。
熱狂的な邦ロックオタクである著者自身も、その中の一人だ。
だがいつまでも悲しんでいる場合ではない。
日本の夏フェスは、ロッキンだけではないのだから。
フェス初心者の人は、『夏フェス=ロッキン』というような固定観念を持ってしまっているように感じる。
実際は、決してそのようなことはない。
夏フェスは、大なり小なり日本各地で毎年開催されており、フェスごとにそれぞれ個性を持っている。
確かにロッキンといえば知名度が最も高い夏フェスであり、規模も大きく魅力的なフェスであるが、ロッキンの他にも魅力的な夏フェスが多くあることもぜひ知ってもらいたい。
ロッキン中止を受けて絶望の淵にいるフェス初心者層に向けて、今から参加を検討しても遅くない、個人的におすすめの夏フェスを3つほど紹介していく。
おすすめの夏フェス3選
ロッキン以外にも、ロックを楽しめる夏フェスはたくさんある。
ロッキンのように野外で行うフェスもあれば、幕張メッセのようなホール内で行うフェスもあり、特徴はフェスによって様々。
今回はフェス初心者でも楽しめる、個人的におすすめしたい夏フェスを3つピックアップしてみた。
おすすめのフェス1つ目はこちら。
SWEET LOVE SHOWER
毎年夏が終わりを迎える時期に開催されるのが特徴の、”大規模”野外フェス。
今年は8月27日〜29日の3日間にわたって行われる。
会場からは富士山が見え、夏の暑さを忘れるような景観を満喫できるのも魅力的だ。
初開催から今年で26周年を迎え、ロックファンからは”ラブシャ”という愛称で親しまれている。
開催場所
アーティストたちの祭典が行われるのは、山梨県にある山中湖交流プラザきらら。
山梨の大自然が満喫できるのが特徴。
きらら内に野外劇場山中湖シアター「ひびき」と呼ばれる野外ステージがあり、そこを舞台にアーティストのライブが行われる。
なんとステージ正面には富士山と山中湖の絶景が見られ、屋内のライブでは味わうことのできない開放感に満ちた雰囲気のライブを体感できる。
出演アーティスト
初日に出演するのは、WANIMAや宮本浩次、ずっと真夜中でいいのに。など。
2日目には、10-FEETや04 Limited Sazabys、マキシマム ザ ホルモンなどが登場。
最終日となる3日目には、NUMBER GIRLやsumika、マカロニえんぴつなどが出演する。
3日間通しで見ても、若手人気バンドから大御所バンドまで幅広く出演するのが特徴的に見える。
10-FEETやWANIMA、NUMBER GIRLなど、ロッキンに匹敵するほど豪華な面々が揃っているのはさすがラブシャと言ったところ。
コロナ感染症対策
収容人数は、新型コロナウイルス感染症対策を第一に、自治体のガイドラインに沿い、会場と協議を重ねた上で決定されている。
例年では「LAKESIDE STAGE」「Mt.FUJI STAGE」「FOREST STAGE」「GOOD VIBES AREA」「WATERFRONT STAGE」の計5ステージでライブを行っていた。
コロナ対策で今年は「GOOD VIBES AREA」「WATERFRONT STAGE」の2ステージを廃止。
入場時には全参加者を対象に検温が実施される。
事前に新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のダウンロードも済ませておくよう指示も出ているため、公式ホームページを要チェックだ。
こんな人におすすめ
これまでの内容をまとめると、SWEET LOVE SHOWERは次のような人におすすめのフェス。
- 都心では味わえない雄大な自然を満喫したい
- 若手人気アーティストから大御所まで、幅広く楽しみたい
- ロッキンのように大規模なフェスに参加してみたい
上記項目に当てはまる人は、SWEET LOVE SHOWER2021への参加を検討してみてはいかがだろうか。
チケット先行スケジュール
現在、プレイガイド先行の抽選受付中となっている。(全券種対象)
申し込み期間は7/12(月)23:59までとなっているため、参加を検討している人はお早めに。
ベリテンライブ
豊かな自然の中、1ステージのみで全てのライブが行われるのが特徴の、”中規模”野外フェス。
今年は9月11日、12日の2日間で行われる。
栃木のローカルラジオ局「RADIO BERRY」が主催で、初開催は2003年と比較的まだ若いフェスだ。
初開催時はろまんちっく村と呼ばれる道の駅で行われ、収容人数は約6000人と小規模なフェスとして開催されていた。
現在のキャパシティは15,000人ほど。
毎年開始時期は9月上旬〜中旬であり、季節が夏から秋へ移ろう微かな音を感じながら楽しめるのも特徴。
関東圏であるため、都心部からのアクセスもそれほど悪くなく、栃木の自然の中で楽しめるというのも魅力的。
開催場所
アーティストたちの熱いライブが行われるのは、栃木県真岡市の自然豊かな場所にある、井頭(いがしら)公園運動広場。
日本の都市庭園100選にも選出されている、栃木を代表する緑豊かな公園。
園内には一万人プールと呼ばれる大規模な野外プールがあり、夏休みの時期になると多くの家族連れやちびっ子たちで賑わいを見せる。
自動車でのアクセスは、北関東自動車道真岡I.Cから約10分、東北自動車道鹿沼I.Cからは約50分ほど。
出演アーティスト
1日目に出演するのは、SUPER BEAVERやマカロニえんぴつ、Vaundyなど。
2日目には、ヤバいTシャツ屋さんやザ・クロマニヨンズ、My hair is badなどが登場。
初日と二日目どちらの面々を見ても、若手の人気バンドが大半を占めているのが特徴的。
若手バンドが大好物の人にとっては堪らないラインナップではないだろうか。
コロナ感染症対策
栃木県の「イベント開催時の必要な感染防止策」に基づいて適切な収容人数で開催。
入場の際には、全参加者を対象に検温が行われる。
飲食は、「休憩エリア」と「シートゾーン」に限り認められ、指定エリア以外での飲食、食べ歩き、飲み歩きは禁止となっている。
ガイドライン詳細はベリテンライブの公式ホームページに掲載されているため、事前にチェックしておこう。
こんな人におすすめ
これまでの内容をまとめると、ベリテンライブは次のような人におすすめのフェス。
- 関東圏でフェスを楽しみたい
- 若手人気バンドのライブをメインに楽しみたい
- ステージが1つのみの野外フェスに参加したい
上記項目に当てはまる人には、ベリテンライブ2021への参加をぜひ検討してほしい。
チケット先行スケジュール
現在、オフィシャル2次先行の受付中だ。(2日通し券はSOLD OUT)
申し込み期間は7/23(金)23:59までのためまだ余裕はあるが、参加を検討している人は忘れないうちに申し込みいただきたい。
音楽と髭達
1ステージのみで行われるのが特徴の”中規模”屋内フェス。
今年は8月28日、29日の2日間で行われる。
この期間は、先ほど紹介したSWEET LOVE SHOWERと被っているため要注意。
今年は、「音楽と髭達2021-夏の約束-」というタイトルで開催される。
開催場所
新潟県にある「朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター」で行われる。
従来は「HARD OFF ECOスタジアム新潟」で行われていたが、マスク着用による炎天下での熱中症リスクなども考え、場所を移しての開催を決定。
朱鷺メッセは新潟駅から徒歩25分ほどの距離感で、アクセス良好。
出演アーティスト
初日となる8月28日は、WANIMAやマカロニえんぴつ、小田和正などが出演。
2日目には、あいみょんや宮本浩次、緑黄色社会などが登場する。
各日の出演アーティストは5組ずつと少ないが、錚々たるメンツが揃っている。
コロナ感染症対策
政府・新潟県等のガイドラインに準じて収容人数を5000名まで減らしての開催。
客席での食事は禁止で、飲み物の持ち込みはペットボトルや水筒など蓋が閉まるもののみ。
来場者には、厚生労働省新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の事前登録が求められている。
ガイドラインはホームページに詳細が載っているので、ぜひ目を通していただきたい。
こんな人におすすめ
これまでの内容をまとめると、音楽と髭達は次のような人におすすめのフェス。
・夏の新潟を味わいたい
・夏フェスには行きたいが、炎天下でライブを見るのは嫌
・ステージが1つで完結する屋内フェスに参加したい
上記項目に当てはまる人は、ひと夏の思い出に新潟へ足を運んでみてはいかがだろうか。
チケット先行スケジュール
ホクチケ(キョードー北陸)先行が7/16(金)10:00〜7/25(日)23:59の間に行われる。
参加希望の人は、忘れずにホクチケ先行に申し込んでほしい。
コロナ禍でも夏フェスを楽しもう
茨城県医師会の要請により、日本最大の夏フェスROCK IN JAPAN FESTIVALが中止に。
そんな中、コロナ対策も万全に、開催に向けて準備を進めている夏フェスがたくさんある。
苦労を重ね、幾度も協議した上で開催を決断し、準備をしてきたフェス主催者たちの思いを繋げるために私たちができること。
それは主催者の努力を信じ、夏フェスを思う存分楽しむことではないだろうか。
ライブキッズ、フェス初心者など、フェス参加経験の有無は関係ない。
今回紹介した3つは個人的におすすめしたいものであるが、勿論この3つの他にも夏フェスはたくさんある。
開催場所や出演アーティスト、野外フェスor屋内フェスなど、各判断材料について吟味した上で一番自分に合ったフェスに参加してみてはどうだろうか。
ファンとアーティストが音楽の祭典に集結し、一体となって音楽の力を今一度証明していこうではないか。
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